[ご相談者]下川結衣さん(新潟県上越市・32歳・医療事務)
結衣さん「先生、本日はよろしくお願いいたします」
霊能者「よろしくお願いいたします」
結衣さん「この頃、頻繁に同じ夢を見るようになりました。知らない女性が、とても悲しそうな顔をして私を見つめているのです。そして私に対して何かを語りかけているのですが、肝心の声が聞こえてこないのです。“何を話したいの?”と、夢の中で私は彼女に問いかけているのですが、結局わからないままの状態で…。もうすでに10回近く同じ夢を見ているので、さすがに何かあるような気がして、今回霊能者の先生に鑑定をお願いしました」
霊能者「結衣さんと波長が合った瞬間から、結衣さんの守護霊が私と話したがっているのがわかりました。結衣さんの夢の中に出て来ている女性というのは、結衣さんの守護霊でしょう。今からその守護霊を私の体に降ろし、詳しいことを聞いて見ることにします」
結衣さん「よろしくお願いします」
(電話口からは呪文のようなものを唱える霊能者の声が聞こえてくる。しばらくして呪文が止む)
霊能者「今、守護霊が降りて来ました。守護霊はこのままでいると、結衣さんがトラブルに巻き込まれてしまうと言っています。夢の中でそのことを伝えたいと思っていたのだけれど、守護霊の力が現在かなり弱っているため、それを伝えきれずにいると嘆いていますね」
結衣さん「私の身に、何か悪いことが起きそうなのでしょうか?」
霊能者「このままの状態では、結衣さんは金銭トラブルに遭ってしまうと守護霊は言っています。結衣さんは1か月ほど前から、ある男性とお付き合いし始めましたね?」
結衣さん「何で知っているんですか!?確かに、ちょうど1か月前から付き合いはじめた男性がいます。私の行きつけの飲み屋で知り合った男性なのですが。彼が何か?」
霊能者「守護霊には、結衣さんのすべてが見えているのですよ。守護霊によると、その男性こそがトラブルの元凶だと言っています」
結衣さん「まさか!?彼が!」
霊能者「彼はとても人当たりが良く、誠実そうに見える人のようですね」
結衣さん「はい。すごく優しいですし、私のことをとても大切にしてくれています」
霊能者「けれどもつい先日、お金を貸してほしいと言われませんでしたか?そして結衣さんは、その男性にお金を貸した」
結衣さん「言われました。けれども小額でしたし、すぐに返してくれると言っていたので」
霊能者「でもまだ返してくれてはいないでしょう?」
結衣さん「まあ、そうですけど…。小額だから、別に返してくれなくてもいいかと思って…」
霊能者「結衣さんの守護霊は、その男性は言葉巧みに女性に近寄り、お金をむしり取る悪い人だと言っています。最初は小額でも、だんだんとその金額は跳ね上がっていくのだと。事実、過去に複数の女性が彼にお金をむしり取られ、価値がないと判断されると同時に捨てられているようです。守護霊は結衣さんがそのような目に遭わないよう、今のうちに彼と別れたほうが良いと訴えかけているのです」
結衣さん「彼がそんな人だなんて…。とても信じられません!」
霊能者「結衣さんの行きつけの飲み屋に、良く来ていた女性のことを覚えていますか?守護霊が今、私にその女性のイメージを送ってくれています。たまに話をする程度の関係でしたが、セミロングで、いつも必ずピンクの物を身につけていた女性です」
結衣さん「そういえば、そのような女性がいました。ここ数か月、姿を見かけていません。どうしたのだろうかと、常連の人たちはみんな心配していたのです」
霊能者「実はその女性、彼にいいようにお金を奪われていたのです。彼はプライドが高い女性を選ぶのがうまくて、お金を奪われて捨てられたことなど、絶対に人に知られたくないという人ばかり選んでいるのです。捨てられた女性は、恥ずかしくてお店に来ないとわかっているから、何度も同じことが繰り返せるのでしょうね」
結衣さん「えっ!?でも彼とその女性が付き合っていたなんて、誰も知らないです」
霊能者「そこが彼の狡賢いところなのです。人に知られないように付き合い、そしてお金を奪って捨てるという。実際、結衣さんたちが付き合っていることも、お店に来ている人たちは知らないでしょう?」
結衣さん「彼から“冷やかされるのは嫌だから、二人のことは隠しておこう”と言われました」
霊能者「そうやって、女性をうまく操っているようです。別に知られて困ることなんてないわけですから、隠しておくほうがおかしいでしょ?」
結衣さん「そうですね。言われてみれば変な話です」
霊能者「今度お金をせびられたら、きっぱりと断ってください。何度か断るうちに、彼のほうから去って行くでしょう。まだ迷いがあるようですが、少なくても3回それを繰り返せば彼の本性がわかります。とりあえず試してみてください」
結衣さん「わかりました。やってみます。私もトラブルに巻き込まれたくはありませんから。本日はありがとうございました」