波動修正鑑定レポート
第4回 恋愛を邪魔する生き霊の話
生霊の恐ろしさ
一口に霊と言っても、霊にもいろいろな種類の霊があります。人間にも善人と悪人が存在するように、霊にも善霊と悪霊が存在します。例えば人間の一生のなかで最も影響力がある、守護霊や指導霊などの背後霊は善霊に区分されます。それに対して自殺などで霊界へ行けずにその土地や場所に縛られている地縛霊や、この世に未練を残し現世をさ迷っている浮遊霊などは悪霊と言っていいでしょう。これらの地縛霊や浮遊霊は死んだことを自覚していない場合もあり、時には人間に憑依することさえあります。この他にも動物霊や因縁霊などさまざまな霊が存在します。これらの霊のなかでも、「生き霊」という霊をご存知でしょうか？「生きている霊？」と、不思議に思われる方もいるかもしれません。普通は霊というとほとんどの人が、幽霊や死霊を思い浮かべるからです。この「生き霊」とは文字の如く、生きている人間が飛ばす霊のことです。人の嫉妬心や怨恨や激しい憎悪などの念が霊となって、生きている人間に憑くのです。私たち霊能者が行っている電話占いでも、「あなたには生霊が憑いていますね」と相談者に告げることがあります。そこで今回はこれまで依頼があった相談のなかで、この生霊が引き起こした恐ろしい現象を紹介していきます。私たちが相談者に「生霊ほど恐ろしいものはない！」といくら言っても、ほとんどの方はピンとこないようです。ゆかりさん（仮名）も、そんなひとりでした。
結婚を邪魔する存在とは
ゆかりさんには3年間ほど交際している彼氏がいました。そしてつい最近その彼氏から、プロポーズを受けたのです。結婚式の日取りも決まり、夢にまで見たウェディングドレス姿も目前でした。そんなゆかりさんに不幸が襲ったのは、結婚式の1ヶ月前のことでした。その日ゆかりさんはいつものように帰宅すると、直ぐにお風呂に入りました。湯船に浸かりながら、結婚式で着るウェディングドレスのことを考えていた時のことです。突然、全身に力が入らなくなりました。まるで何かが、上から押さえつけているような感覚がしました。そして身体がだんだんと、バスタブに沈み始めたのです。ゆかりさんはその時に、もう死ぬのかもと思ったそうです。ようやく力を振り絞り、身体に何かが覆い被さるものを払い退けました。その後も何回かこのような怪奇現象が続き、さすがにゆかりさんもおかしいと感じ始めました。それで電話占いに、電話をしてきたのです。
嫉妬、恨みが生き霊を生み出す
私が早速霊視を始めると、ゆかりさんに生霊が憑いているのが視ました。この生霊はゆかりさんの彼氏がゆかりさん以外にも付き合っていた、女性が発した生霊だったのです。なんと彼氏はゆかりさんのことを本命と考え、もうひとりの女性のことは遊びと割り切っていたのです。相手の女性はゆかりさんの存在も知っていて、それはそれでもいいと考えていました。ところがある日突然、彼氏から別れを告げられたその彼女は、頭のなかが錯乱しました。それは別れ話だけでなく、ゆかりさんとの結婚話を聞いたからです。そして「絶対に別れない！」と告げたのです。さらに「もし本当に彼女と結婚するなら、殺してやる」とまで叫んだのです。なんとかその場は収めた彼氏でしたが、彼氏の見えないところで悲劇は起きていました。
生き霊の本当の怖さとは
生霊が恐ろしいのは生霊に憑かれた場合は、最悪のケースだと生霊を発した本人が死ぬまで続きます。さらにその本人が死んでも、死霊となって取り憑く場合さえあります。生霊を発している本人には自覚さえないのがほとんどで、生霊は悪霊の中でも除霊しにくい霊なのです。ゆかりさんには「貴女には生霊が憑いていますね」と告げました。するとゆかりさんは驚いた様子で、「え！生き霊ですか？」としばらく絶句しました。ゆかりさんが落ち着くまで待って、私はゆかりさんに霊視の結果を話しました。ゆかりさんの驚きは尋常ではありませんでした。それは生霊が憑いていたことよりも、結婚を約束した相手に他の彼女がいたことでした。ただこのままではゆかりさんの命にもかかわることなので、ゆかりさんに「これから生霊を除霊するから、何も心配ない」と伝えました。生霊の除霊はいつもそうですが相手の怨恨や憎悪が強いと、除霊も簡単ではありません。今回も相手の怨恨がすさまじく、除霊は困難を極めました。それでもやがてゆかりさんの暗いオーラが消えて、明るいオーラに変わっていくのが視えました。そしてついに生霊はゆかりさんの身体から出ていきました。
生き霊の除霊、その後
その後ゆかりさんに生霊が憑くこともなくゆかりさんから再び電話があったのは、無事に結婚式を挙げた翌日のことでした。しかし生霊はたとえ除霊しても、また憑依される場合もあります。さらに生霊を発した相手が死んだりした場合には、その生霊は悪霊となりとても怖いことです。そのため本当に霊力がある霊能者でないと、生霊の除霊を行うことはできません。幸いにもゆかりさんのケースは除霊できましたが、日頃から人の憎しみや恨みをかわないように心がける必要があります。自らの行いを悔い改めもし生霊に憑依された場合には、事態が深刻になる前に早めにご相談してください。
