[ご相談者]沢村和美さん(群馬県高崎市・43歳・パート)
和美さん「本日はよろしくお願いいたします」
霊能者「よろしくお願いいたしします」
和美さん「私は2年前に夫を亡くし、今は7歳になる子供と二人で暮らしています。実はこの頃、亡くなった夫の夢を毎晩のように見るようになりました。亡くなってから一度も、このようなことはなかったのです。夫は私に対し何か言いたそうにしているのですが、声を聞くことができないためそれが何かわかりません。夫が何を伝えようとしているのか…それをはっきりと知りたくて、本日は鑑定をお願いしました」
霊能者「わかりました。それではさっそく旦那さんの魂を私の体に降ろし、和美さんと直接お話しできるようにしましょう」
和美さん「夫の魂と直接話ができるのですか!?先生、どうぞよろしくお願いします」
(しばらくの間、意識を集中させ旦那さんの魂を降ろす霊能者。すると突然声色が低く変化していく)
霊能者「和美?」
和美さん「貴方なのね!?この頃、貴方が毎晩のように夢に出てくるのだけれど、私に何か伝えたいことがあるの?」
霊能者「そうなんだ。君に絶対に伝えておかなければいけないことがある。それは子供のことなんだ。今度、仲の良い人たちと川へ遊びに行くようだね?実はその川で、子供が危ない目に遭いそうなんだ。僕には、子供が水の中で苦しそうにしている姿がはっきりと見えていて…。何とかしてこのことを伝えたいと、夢の中で君に呼び掛けていたんだ。今のままでは、川の流れに子供が足を取られてしまうことになってしまう。だから絶対に子供から目を離さないようにしてほしい」
和美さん「絶対に目を離さないようにしておく。周りの人たちにも、注意するように言っておくから」
霊能者「特に、大きな岩のところには近づかないようにしてほしい。その岩の周囲が、とても深くなっている。いかにも子供が好きそうな場所だけに、特に注意をしてほしい。一瞬でも、子供たちだけで遊ばせるようにしてはいけないよ」
和美さん「わかった!」
霊能者「その言葉を聞いて安心した。僕はいつでも、和美と子供のことを遠くから見ているからね」
和美さん「(涙声で)ありがとう」
霊能者「じゃあ、頼んだよ。(しばらくの沈黙のあと、霊能者の声に戻る)旦那さんとしっかりお話できましたか?」
和美さん「はい」
霊能者「旦那さんが私の体に降りてきた時、旦那さんの魂からは、貴女とお子さんを大変心配している気持ちが伝わってきました。今回、言いたいことを伝えられたということで、旦那さんもホッとしているようです。あとは貴女が、旦那さんが伝えてくれたことをしっかりと守ることです。そうすれば災いは確実に避けられるでしょう」
和美さん「このように夫が夢に現れたりするということは、夫の魂は成仏せずに彷徨っているということなのですか?」
霊能者「そんなことはありません。旦那さんの魂は、しっかりと成仏していますよ。貴女とお子さんが今でも旦那さんのことを大切に思っていることは、旦那さんにも伝わっています。その思いがあるからこそ、今回このようにこれから起こりそうな災いについて、わざわざ伝えに来たのです。もし魂が彷徨い続けているならば、危険を未然に防ぐために現れるようなことはしないでしょう。魂になった今でも、旦那さんは貴女とお子さんのことをしっかりと見守っているのです。今回災いを避けることができたら、しっかりとお墓参りをして、旦那さんにお礼を言ってくださいね」
和美さん「わかりました。夫が伝えようとしていることを知りたいとは思っていましたが、まさか直接話すことができるとは思っていませんでした。夫の魂が降りてきた瞬間、先生の声や口調が、夫そのものになるんですもの!とても驚きました。先生、本当にありがとうございました」