霊能者が解決！心霊相談

公開鑑定 5
霊の影響を受けやすい体質

［ご相談者］小山恵理子さん（岩手県盛岡市・30歳・会社員）

恵理子さん「先生、よろしくお願いいたします」

霊能者「よろしくお願いいたします」

恵理子さん「実は霊にとり憑かれているのではないかと思い、電話をしたのです。この頃、身に覚えのないことをしていることが多いんです。行った覚えがないところで、知人の人に目撃されているようなことがありました。あと覚えがないのに、“こんなこと話していた”と言われるようなこともたびたびあって…。それに、ケガをしたり、危険な目に遭いそうになることが増えたのです。急にこのようなことが起きるようになったので、悪い霊が憑いているような気がして」

霊能者「こうやって恵理子さんとお話している間、はっきりと霊の姿が見えました。どうやら恵理子さんが思っている通り、霊が憑依をしているようです」

恵理子さん「やっぱり！もともと、霊の影響を受けやすいのですが、この頃ものすごく体が重くて仕方がなかったんです」

霊能者「かなり強い霊に見えます。この霊と直接話がしたいので、呼び出してみましょう」

（霊を呼び出すために呪文を唱え始める霊能者。すると恵理子さんに異変が！低く唸るような声になっていく）

恵理子さん「私を呼び出したのはお前か！私のことは放っておけ！」

霊能者「そうはいかない。なぜ貴女は恵理子さんにとり憑いたのか」

恵理子さん「そんなこと、お前に言う必要はない！」

霊能者「これを聞いてもそう言えるか（そう言って、鐘を打ちはじめる）」

恵理子さん「ううう…。やめろ！」

霊能者「貴女の本心がしっかりと読めた。貴女は２年前に亡くなった、恵理子さんの友人だね。貴女は心の中でずっと、恵理子さんのことを嫉妬してきた。その上、貴女がひっそりと思い続けていた相手と、恵理子さんが付き合うようになってしまったのだね」

恵理子さん「うるさい！黙れ！」

霊能者「それから間もなく、貴女は不慮の事故で亡くなってしまった。この世に未練と嫉妬のある貴女は、成仏できずに彷徨っているわけだ」

恵理子さん「私がなかなか手に入れられないものを、恵理子はすべていとも簡単に手に入れてしまう。いつも私が辛い目ばかりに遭って、その横で恵理子は幸せに暮らしている。こんなの不公平だ！私だって幸せになりたかった。だから恵理子にとり憑き、この体を乗っ取ってやろうとしているのに、邪魔をするな！」

霊能者「恵理子さんの体を乗っ取って幸せになってとしても、それは本当の幸せではない。しかも恵理子さんは貴女に対し、何も悪いことをしていないではないか。貴女が彼のことを好きだということは、恵理子さんはまったく知らなかったわけだし、貴女が亡くなった時もまるで身内を失ったかのように悲しんでいた。それに、恵理子さんの体を乗っ取ったとしても、幸せになれるはずがない」

恵理子さん「それは…（と言って泣き出す）」

霊能者「このまま恵理子さんにとり憑いていても、結局は貴女の魂は満たされることはない。どこかでそのことは貴女もわかっているはずでしょう？一刻も早く恵理子さんの体から離れなさい！」

（霊能者は再び鐘を鳴らしはじめると、恵理子さんにとり憑いた霊がとても苦しそうに唸りはじめる）

霊能者「えいっ！えいっ！」

恵理子さん「（しばらくの沈黙の後、恵理子さんの口調が元に戻る）不思議ですね。体の中に、閉じ込められているような状態でした。先生と友人の霊が話していること、すべてわかっているのに、私は何をすることもできなかったです。でも、まさか友人の霊が私に憑依していたなんて…。それに友人が私に対してあれほど嫉妬していたなんて、まったく気づきませんでした」

霊能者「友人の方の嫉妬は、一方的な思い込みから出てきたものです。ですから恵理子さんは、気にすることはありません。貴女への嫉妬の気持ちだけではなく、若くして亡くなってしまったことで、やりたいと思っていたことをできなかったことに対しての悔しさも感じられました。貴女に憑依することで、それを取り戻せると思ったのでしょう。彼女の霊は完全に去っていきましたので、もう貴女にとり憑くようなことはありません。安心して良いですよ」

恵理子さん「それは良かったです」

霊能者「あと恵理子さんは、霊の影響を受けやすいとおっしゃっていましたね。恵理子さんはとても優しい性格をしているので、霊も恵理子さんなら自分の言いたいことを聞いてくれるだろうと思ってしまうところがあるようです。何か異変を感じたら、“私に何か言ってきても聞いてあげられないから！”と強く突っぱねるようにしてください。それだけでも、かなり違うと思います。どうしても祓いきれない霊が来てしまった時には、またご相談ください」

恵理子さん「わかりました。先生、本日はありがとうございました」